キャリア教育講演会 「企業の女性研究者:現状と展望」
日付 ・・・ 2008年11月29日(土)
場所 ・・・ 奈良女子大学
平成20年11月29日(土)に、キャリア教育講演会「企業の女性研究者:現状と展望」と題して、講演とパネルディスカッションを行いました。この企画は、大学の講義で習っている内容がどのように企業の現場に結びついているのか、また企業で活躍するためには、大学でどのようなことを学んでおいたほうがいいのか等の疑問に対する答えの「きっかけ」になることを目指したものです。5年前から毎年、様々な企業の方に参加いただき、同様の講演会を開催していますが、今回も昨年に引き続き、学生がキャリア形成をイメージしやすい「女性研究者」による講演会となりました。なお、今回も昨年と同様、教育計画室キャリア教育部会からの援助をいただきました。
最初に、初回の講演会よりコーディネーターとして参加していただいている有井 雅幸 氏(東京デリカフーズ(株)経営企画室)に、「日本人の生活習慣と疾病リスク~特に、食物や栄養との関連性について~」と題して話していただいた後、3名の女性研究者,武井 安由知氏(東京デリカフーズ(株)研究開発室) 丸山菜生氏(((株)資生堂食品開発研究センター) 山本玲子氏(メルシャン(株)商品開発研究所)に、それぞれ講演していただいきました。講演では、「就職を決めるにあたり考えたこと」「これまでそして現在関わっている仕事」「社内の男女共同参画の制度や取り組み」「仕事と家庭,子育てとのバランス」などについて、ご自身の体験を踏まえてお話しいただき、学生たちは熱心に聞き入っていました。その後のパネルディスカッションは、学生一人ずつに質問をしてもらい、それに講演者が答えていただく形で進行しました。1時間半の質疑応答を予定していましたが、非常に盛り上がったため時間が超過し、質問ができなかった3名の学生はメールで質問してもらいました。それに対しても講演者からは詳細な返答をいただきました(参照:後記「講演者への質問(Q)と講演者からの回答(A)」)。3名の方には、どの質問にも誠実に、そして教育的に答えていただき、「会社で活躍する人材」となるための基本的な姿勢を、身をもって示していただけたように思いました。
参加いただいた3名の女性研究者の生き生きした姿がとても印象に残り、本学の学生達からもこのような素敵な女性研究者が育ち、活躍してもらいたいと感じました。終了後に行ったアンケートでは、有意義な企画であったという意見が多く寄せられました。また、同様の企画を継続してほしいという意見や、異なった職種の方のお話を聞きたいという意見などが寄せられましたので、これらの意見を参考に、来年度以降もこのような企画を継続し、学生のキャリア形成の支援ができればいいと考えています。
(開催責任者 生活環境学部 中田理恵子・井上裕康)