カルバクロールの論文について
Journal of Lipid Research(アメリカ生化学分子生物学会 ASMBM)に掲載されたカルバクロールの論文がハイライトに選ばれ、Eurekalertを通じて世界の科学情報サイトに配信されました。その結果、ネットで検索すると、いくつかのサイトで紹介していただいています。上記のことは、非常にうれしいことです。今回の研究は、精油成分の有効性の分子機構として、PPARとCOX-2という新しい視点を提供できたと考えているからです。しかし、使用しているカルバクロールの濃度が高すぎること、培養細胞での結果であることから、単純に「カルバクロールが炎症を抑制する」と記載されると、一般の方にニュアンスが伝わるのか心配です。まだ始まったばかりの研究ですので、「本当か?」と思われながらも、見守ってもらえたらうれしいと思います。研究する立場では、上記の仮説を検証すべく、地道に研究を進めていきたいと思います。