ひとりごと 10 [H24.4.18 更新]
最近読んだ本から:ゲノム情報を活用できる「管理栄養士」
ずっと更新していませんでした。反省。
最近読んで感銘を受けた本を紹介します。生活環境学部の学生は読むべき本だと思います。
1)銃・病原体・鉄 ジャレッド ダイアモンド
生物学出身の方ですが、その知識を生かしながら、地球全体をとらえて、「世界に、なぜ格差が存在するのか?」を考察しています。歴史、地理などさまざまな知識を生かして書かれており、感銘を受けました。
2)栽培植物と農耕の起源 中尾佐助 岩波新書 G103
これも1)に似ているところがありますが、日本人独自の視点があるところに感銘を受けました。1)だけだと、西洋の学者の視点が濃厚なので、日本人だからできる独自の視点がすぐれていると思いました。
3)想像するちから 松沢哲郎 岩波書店
チンパンジーが教えてくれた人間の心、について書かれています。独自の研究視点に感銘を受けました。文学部哲学科出身から、科学的な視点で研究を進められており、日本が世界に誇れる研究であると思いました。
4)「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか 宮川剛 NHK出版新書
脳の疾患やこころの問題を、ゲノムから解明しようとする脳科学についてわかりやすく書かれており、感銘を受けました。特に「ゲノム解析サービスには、公認(国家)資格を」という考え方に賛同します。私の在籍する食物栄養学科においても、ゲノム情報を活用できる「管理栄養士」を養成するべきだと思いました。